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レーザー治療、睡眠時無呼吸症候群

Hard of hearing 難聴について

難聴

難聴

難聴には、聞こえの神経に音がうまく伝わらないために起こる難聴と、聞こえの神経自体がだめになってしまって起こる難聴があります。
音がうまく伝わらないのは、耳栓のような大きな耳垢や、鼓膜に大きな穴が開いてしまうことや、中耳炎や、鼓膜の内側の変性などによって起きます。多くの場合、原因を改善することで難聴は治ります。

聞こえの神経が悪くなる場合、突発性難聴のような急激な神経のダメージで起こるものと、年老いてだんだん聞こえなくなるものがあります。 急激な神経のダメージの難聴は、早期の治療が大切です。代表的な、突発性難聴の場合、難聴発生から1週間以内に治療開始できるかがとても重要です。 聞こえがおかしいと気がついたら、1日でも早く耳鼻咽喉科を受診して下さい。

突発性難聴

突発性難聴の治療には、ステロイドホルモンという強い薬を使いますが、糖尿病や胃潰瘍がある人には簡単には使えません。
使い方は、錠剤の薬を毎日飲む内服治療と、点滴を毎日行う注射の治療があります。
点滴のほうが強い治療になりますので、重症な難聴の場合は点滴をお勧めします。原則、入院で行うほうが効果的です。
ステロイドホルモン以外の薬も使うのですが、入院の場合は、他の薬の点滴や、高気圧酸素治療、星状神経節ブロックといった、他の治療の組み合わせのバリエーションが広がります。

何より、体の安静が得られやすいのと、きめ細かな経過観察で、薬の副作用などの緊急時の対応が迅速に行われやすいので安心です。
小児の難聴では、まったくの生まれつきの難聴と、ある時期に起きてしまう難聴があります。
生まれつきの難聴は、今はかなり早期発見できるように、産婦人科や小児科、耳鼻咽喉科、保健所などでネットワークが行われ始めています。大事なのは、言語獲得にかかわる幼児期での対応と、就学期の学校教育の中での補聴のシステムです。
後から発生する難聴で気をつけないといけないのが、おたふくかぜの後遺症による難聴です。
これは重症な神経性の難聴が起こりますが、残念ながら治りにくいのです。ほとんどの場合が片側です。
おたふくかぜは、予防接種をしないとほとんどの子供がかかりますが、年齢が低いため、片耳が聞こえなくなっても周囲の大人にうまく伝えられなくて、気づかれるのに時間がかかることもあります。片方が正常聴力の場合は、日常生活に支障はきたしませんが、学校での席順などで配慮が必要です。

加齢による難聴

加齢による難聴は、個人差が大きいので、両親や親戚が補聴器を使っているような人は、毎年の聴力検査をお勧めします。糖尿病などの合併症を持っている人も要注意です。
人は皆、平等に年老いていくので、聴力などの機能の低下はどうしても避けられないのですが、喫煙などの生活習慣の改善、成人病の予防・治療などで工夫していきましょう。
それでも高齢者の難聴は避けられないものがあります。日常生活に支障がある場合は補聴器が有効です。現在、補聴器はかなり進化していますので、専門知識のある耳鼻咽喉科で相談して下さい。

日本耳鼻咽喉科学会で認定を受けた、補聴器相談医というシステムがあります。
補聴器を相談する耳鼻咽喉科を探す時の目安にされるといいでしょう。
高度難聴になってしまった場合、難聴の程度により聴覚障害者として、障害認定を受けられます。身体障害者福祉法第15条の指定を受けた医師による診断書が必要になります。障害認定された場合、補聴器購入に対して福祉の補助が受けられます。また、いろいろな行政サービスが受けられます。詳しくは、指定の耳鼻咽喉科医か、区役所の福祉係、神奈川聴覚障害者総合福祉協会にお問い合わせ下さい。
当院は補聴器相談医及び、身体障害者福祉法第15条指定として、患者さんの補聴器の相談をおうかがいし、また、適切な補聴器を処方しています。