10年間の感謝をこめて

2016/05/12

2006年5月8日に当院は開院しました。この5月に無事10周年を迎えることができました。
これも皆様から頂いた信頼の賜物と、心から感謝申し上げます。

大人になると、時間が経つのが本当に早いです。この前年賀状を刷っていたと思ったら、もうGWが終わってしまいました。10年前、開業の期待と不安にはらはらしていたのが、気が付くといっぱしの開業医のようになっています笑。

僕はサラリーマンの家庭に育ちました。大学を卒業して医療の道に進むとき、自分の将来に対して漠然と大学で研究を続けるタイプの人間ではないと考えていました。臨床医として患者さんと直接お付き合いする仕事をしたい。大学病院のシステムの中で生きていくのは窮屈だ。地方の病院で臨床医として活躍する姿を想像していました。

あれから24年。綾小路きみまろではありませんが、いろいろな出来事がありました。
まずは新人の頃思い抱いていたキャリアは、大体達成したように思います。これは私にとってとても幸運なことでした。恩師である横浜市立大学耳鼻咽喉科の故・佃守教授のご指導のおかげで、実力以上のポストで医療に勤しむことができました。入局4年目に神奈川県立足柄上病院の耳鼻咽喉科医長を、6年目には国立横浜病院耳鼻咽喉科医長の職務に就きました。がむしゃらに勉強し働きました。そして総合新川橋病院耳鼻咽喉科医長を経て、10年前に当院を開業しました。

開業5年目に東日本大震災が起こりました。地域医療のために開業したのですが、医師になった時の志を思い出し支援活動をはじめました。そしてさらに5年。
まだまだ道半ばですが、世の中での自分の立ち位置が分かってきたように思います。
これからも皆様の一番身近で、一番頼りにされる耳鼻咽喉科でありたいと思っています。