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レーザー治療、睡眠時無呼吸症候群

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ドン・キホーテの恐怖

2016/04/12

うちの近所にドン・キホーテができました。正直あまりうれしくはないですね。便利なのでしょうが、そりゃLoftや東急ハンズが出来る方がうれしい。フライングタイガーでもいい。

4年ほど前にできたヤマダ電機の新店舗が、リニューアルたのがこのドンキです。うーん。脳裏をよぎる「栄枯盛衰」の文字。ヤマダ電機が危ないかどうか知りませんが、大人になった今、過去を振り返ると「敗れ去った王国」をたくさん見てきました。ダイエーさん、西武さん、ソニーさん、今でも活躍されているんでしょうが、全盛期の輝きはないように感じます。それをあの当時の誰が想像したか。それを思うと、ユニクロさん、ソフトバンクさん、ドンキさん、頑張って! 関係者の皆さん、悪意はありませんよ(笑)。

さて、噂のドンキに偵察がてらウィリーのおやつを買いに行きました。そして私は衝撃を受けました。

なんと、990円でピアスが売ってるのです! 両耳用1,890円、鼻用1,290円、ボディー用1,390円。すべて、なんちゃってピアッサー付き。

恐ろしい時代になったものです。なごや耳鼻科は、ピアスを片耳2,500円、両耳5,000円で施術しています。18金かチタンのピアス込み。その患者が減るということではありません。うちではそうした自費診療は基本宣伝していません。

今までは何人かの息子の同級生が中学や高校に進学した時、親御さんに頼まれてピアスを開けました。知り合いの大人の人にも行ってきました。もちろん直接問い合わせのあった患者さんも何人も施行しています。

施術の流れは、全身状態と基礎疾患、そして耳介の状態を確認して安全・清潔に施行します。その後のケアについてと、自分の体を大切にするように説明する事までが、医師の仕事です。それが「医療」であり、安全と安心が約束されている処置です。そのタガが外れている時代。医療と健康と美容の境界がこんなことになっているとは。

自分の家族ならどうするだろう。まず、自分にとってどうしても必要な処置なのかよく話し合うかな。私は、学生はピアスはダメとは思っていません。タトゥーも理由と部位が納得できるなら100%NGではないかもしれない。その後の人生における煩わしさを思うと、勧めることはありえないけれど。

そして、ピアス(タトゥー)は自分の体にメスを入れる手術と同じ範疇なので、当然医療機関での施行を勧めます。最後は医師次第なので、病院で行うのが100点の正解でない場合もあるだろうけど、高校生同士とか無資格者に任せるよりは絶対に安全ですね。
カラコンや格安脱毛、プチ整形なんて言葉が、モラル的にも安全的にも(境界的な)医療のハードルを下げています。しかし、その先にノーガードで進めば当然ある確率で大きな事故は起きます。不衛生なアジアやアフリカの下町の店先で、手術を受ける場面を想像していただければお分かりですね。
それだけに、特に若い人に、自分の体を扱う入り口である境界的医療のハードルは上げておかないといけないと思います。ただ安いだけで、安全かわからない処置を選ぶべきではないと教える大人が必要です。

温泉でタトゥーを隠すシールも、普通に安価で売っている。外国からの観光客がこれだけ増える時代に、温泉でのタトゥーNGは難しい。その問題の回答の1つとしては正しいと思います。
真の敵はタトゥーではなくて、刺青に象徴される暴力団なのだから。

法律的にも安全的にもモラル的にも、世界は変わってきているなあ。良い悪いではないですね。それは日本だけではありません。ベルギーやパリでの痛ましいテロ事件から見える安全神話の崩壊。アメリカでは本当にトランプが大統領になっちゃうのかな。

同じドン・キホーテでも、熊川哲也のバレエのステージは素晴らしい。
美しいものは強く、そして儚い。儚く去っていくから美しいのでしょうか。