世界遺産への旅
2013/06/24ユネスコの世界遺産に、富士山が登録されました。
一人の日本人として、素直にうれしく思います。
昨日の朝、ニュースで三保の松原を含んだ富士山エリアの遺産登録のニュースを聞き、早速三保の松原まで行ってきました。久しぶりのブログですが、お読みください。
6月23日、素晴らしいニュースを見て思い立った私は旅に出ました。ハーレー・ダビッドソンをぶっ飛ばして向かった先は、三保の松原でした。
霊峰富士山、世界遺産登録おめでとうございます。
10年ほど前から毎年夏に富士山に登っていた時期がありました。普段は山登りなど全然しないのですが、富士山は特別です。徹夜で富士山に登りご来光を仰ぐ。それは自分の体力を確認するテストでもあり、自分の精神力を鍛える儀式でもあります。何より日本一のパワースポットである富士山で、気合を注入してもらうことも大きな目的でした。
その富士山が、私たち日本国民と関係各位の方々の長年の夢がかない、世界遺産に登録されたことはまさに大きな喜びでした。その関連施設の中に、三保の松原が入ったことは少し不思議な気持ちがしました。銭湯の壁の富士山の絵は海岸の松林とセットでしょ?と言われても、ああ、そうだねえと答える記憶の中に、ケロリンの黄色い桶のある洗い場から湯船の向こうに見える富士山の絵をリアルに思い出せないのです。しかし、その構図が何か懐かしいような、「納得スイッチ」になるのはなぜでしょう。サザエさんやラーメン博物館で納得してしまうのは、僕が昭和のオヤジだからなのか。それとも日本人のDNAに刷り込まれた何かに反応するスパイスがあるのか。どうでもいいけれど、そんなことが気になる今日この頃です。
さて、三保の松原です。この日、ご本尊の富士山は頭を少し雲の上に出しただけで満願開帳ではありませんでした。それでもありがたく拝み奉ります。ありがたやありがたや。DNAがそうさせるのでしょうか。三保の松は松くい虫被害が心配されているそうですが、見たところ素晴らしい松林で、羽衣の松も見事な枝ぶりです。松林も浜も、世界遺産登録に向けての地元の努力かゴミひとつなく、まるで映画のセットのようでした。
文化遺産としての富士山。そこには私を含めて多くの日本人が知らない富士信仰の謎が秘められていることでしょう。それを含めてこれからも世界遺産として、大切に守り愛され続けていって欲しいものです。