富士は日本一の山
2011/77月24日に、富士山に登りました。
富士登山、5回目かな。
今回は登る前からしんどくて、何を言い訳にして止めようか、ずっと考えていました。
何しろ運動不足です。そしてトシ。
6月の自分の誕生日頃から、夏に富士山に登ろうと思ってました。毎回、登るのは富士宮ルートで、7月の最後から2番目の週末と決めています。8月は混むし、5合目の駐車場が封鎖になる前の最後の週末だからです。
しかし今年は何のトレーニングもエキササイズもしませんでした。エレベーターを止める階段トレーニングすらほとんどしない、怠惰の日々を送っていました。
そしてお酒。人と会ったり会合があったり、医師会や東北支援を言い訳に、飲んでばっかりいました。だめなオヤジだなあと、悲しくつぶやきながら、それでもビールが止められません。
それでも、何とか富士山へと向かえたのは、友達が付き合ってくれたのと、東北の人たちへの思いでした。約束を忘れずにいてくれた同級生のK君と、いつも元気なA君。付き合ってくれてありがとう。
そして、手伝いに行った石巻で富士山の話をしたら、伏せ目がちに「今年は無理かもしれないけど、来年は富士山に登って、死んじゃった友達や助けてくれた人達の事をお祈りしたい」と言っていたM君。
あなた達がいなければ、僕は逃げ出していたでしょう。
土曜日の診療が終わった後、K君、A君と青葉台で待ち合わせ、いざ!東名高速を西へ向かいます。5合目の駐車場に向かうと、今年はあれ?マイカー規制です。聞くと、週末のみの規制との事。しょうがないので、麓の駐車場からシャトルバスの出陣となりました。
さて、登山口に着くと、時間は午後6時半。まだ夕暮れの登坂開始です。
今回の登頂作戦は4時半登坂開始、9合目の山小屋に9時に到着、宿泊仮眠の後、午前3時にアタック開始、4時の登頂、4時半の御来光!
なんと完璧な計画でしょう。
あれ?何かがおかしい・・・作戦開始がすでに2時間遅れです。
まあ、いいか。
能天気に山歌で娘さん達に僕に惚れちゃいけないよ、とよく言い聞かせながら登坂開始。新7合目がまだもう少しなのに、足が?痛い?
まあ、いいか。
元祖7合がこんなにきつかった? え? めまいが?
まあ、いいか。
8合目は・・・まだ? 頭痛が・・・、寒いよ・・・・、いかんいかん、こんなところで眠っちゃいかん!
命からがら8合目に辿り着いたとき、すでに時計は10時を回っていました。あと1時間かけて9合目に行く? 3人は顔を見合わせました。しょうがない、一時撤退!
8合目の山小屋に頼み込んで、泊めてもらうことになりました。皆さん御承知の山小屋のタコ部屋のすごい布団が、なんと幸せな場所に見えたことでしょう!
午前1時、御来光登頂の出発の時間を知らせる山小屋のお兄さんの声を夢の中で聞き、4時半の御来光を知らせる掛け声で何とか起き上がり、輝く光の中で新しい息吹を授かりました。
そして、おっさん2名と若者1名は清清しい朝日の中、無事、富士山頂へとたどり着いたのでした。
剣が峰で記念写真の後、浅間神社を参拝し、皆さんの幸せを力いっぱい祈願しておきました。なんといっても日本一のパワースポットです。御利益がそろそろ皆さんの元に届いているのではないでしょうか。
さて、暑い夏も本番を迎えます。
皆さんも何か小さな冒険をしてみませんか?
楽しい武勇伝を期待していますよ!