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blog ナゴブロ 院長ブログ

It's only rock'n roll !!

2011/3

3月5日、東京ドーム。
よかった。魂が震えました。

“Seven Bridges Road” で始まり、“Desperado” までの3時間。僕はロック好きのちっぽけな少年でした。音楽はまるでタイムマシーンのように、その曲と濃密に係わっていた頃の時代に唐突に引き戻してくれます。
中学の英会話の授業で「Hotel California is my favorite song」と言っていたH君。そのギターの構成を、一生懸命僕に説明してくれたS君。大ヒットしたLive albumを貸したら、何とレコードに傷をつけて返したMちゃん。
思い出すのも恥ずかしかったあの頃が、最近ただ懐かしい。

Rockには特別な記憶をもった存在がいます。世代はばらばらですが、American Rockなら僕にとってはEaglesとDoobie brothersから始まり、PrinceとSpringsteenとTOTOとVan Halenかな。
Journey、REO、Bon Joviあたりがもっとカラオケっぽい親しみやすさでしょうか。

ジョー・ウォルシュが、爺さんになっても楽しそうに「ロックの王様」みたいなかっこして、ギター弾きまくっていて、ああ、この人ギターが大好きなんだ、きっと金持ちジジイになった今も毎日ギター弾いてるんだろうなって感じがすごくよかった。人間、根っこは変わらないということですね。

ラストの“Desperado”。 最近いろいろなカバーを聞きますが、結局ドン・ヘンリ-の声が一番説得力がありました。名曲はカバーやトリビュートで蘇りますが、その曲を作り上げた思いはオリジナルにはかないません。

創造する。人の真似ではない、独自のスタイルを確立する。かっこいいですねえ。

今、何か人のいいところをちょこちょこ摘み取って継ぎ合わせれば、相当なものが出来る時代です。論文だってネット上でおいしいフレーズを探してコピーしてくれば、小ぎれいなものが仕上がります。

そっくり物まね歌真似がもてはやされるようになってから、コンピューターでドラッグ&ドロップがかくも容易くなってから、世の中の独特派は影が薄くなりました。

出て来い、オリジナル。
おじさんにはもう出来ないが、新しい牙で時代を切り裂いてみろ、と大都会に叫んだ元ロック少年の夜、というお話でした。