一富士、二鷹、三なすび！

2011/1

こいつぁ春から縁起がいいね！っという話がありました。

私達のクリニックには、たくさんの人々が訪れます。患者さん方、配達の人、営業の人、学校関係の人、不思議な神様の信者も。その中に、製薬会社の医薬品情報提供担当の人たちがいます。

一般にMRと呼ばれる職種の人たちですが、営業担当でもある彼らの中には、バイタリティーと知性とユーモアを兼ね備えたスーパーサラリーマンがたくさんいます。

この話の主人公は、そんな只野仁君の一人です。（本人はそんなこと、全然思ってませんが）

漢方薬メーカーのMRである彼のもう一つの顔は、アスリート。現役アメリカンフットボールのディフェンス選手として、社会人のトップクラブチームに所属しています。

アメフト選手にとって、練習のある正月は幸せなことと言うそうです。それは、1月3日に日本一を決めるライスボウルに出場できるチームの選手であることを意味するからです。

今年その幸せをつかんだ彼は、1月3日、決戦の地・東京ドームへと出陣しました。

営業中の彼は、気は優しくて力持ち、197cm(！)の巨体をちぢ込めながら、ニコニコと情報提供に勤しんでいます。去年彼がうちのスタッフのお姉さま方を抱っこして「高い高い」をしてくれたときの、お姉さま方の喜びようったらありませんでした。いくら細身(!)とはいえ、大の大人を「高い高い」です。僕は頭突きで天井に穴が開くんではないかとひやひやしましたが。

その彼を東京ドームのフィールドで見つけた時、彼は戦う獣の顔になっていました。本気になった男達の顔はなかなかいいものです。

 

試合の結果は・・歓喜の日本一でした。

試合経過をご存知の方はあまり多くないでしょう。華はあるけれど、日本ではややマイナースポーツのアメフトです。しかし、その面白さ・迫力はライブで見ると格別です。

試合の流れはワンサイド。対戦相手・立命館大学のエースQB谷口翔真君の前評判は高かったのですが、あまり有効なプレーをさせてもらえませんでした。それだけ彼のチーム・オービック・シーガルズのディフェンス陣が素晴らしかった。QB菅原俊君率いるオフェンス陣も、エキサイティングなプレー連発でした。

試合としてはワンサイドはやや盛り上がりに欠けますが、そこは正月、ビール片手にひいきチームが楽に勝てる試合を応援するのは、実に気楽です。勧善懲悪の水戸黄門を見る安心感です。

東京ドームの内野席最前列で大声出しまくり観戦をして、いただいたご褒美が日本一（のおすそ分け）。

いいじゃありませんか。正月っぽい縁起の良さ。

今年もたくさんいいことがありそうです。私にも、皆さんにも。

そんな幸せを届けてくれた、吉木君。本当にありがとう。そして心からおめでとう。

次の朝、早速に彼から御挨拶のメールをもらいました。忙しいのにえらいねえ。

ぜひ、次の夢もつかんで欲しいものです。

目指せ、日本代表！