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レーザー治療、睡眠時無呼吸症候群

blog ナゴブロ 院長ブログ

東京オリンピック開催決定!

2013/09/08

本日早朝、素晴らしいニュースが日本中を駆け巡りました。
2020年、東京オリンピック開催決定です。招致にかかわった全ての方々に感謝とお喜びを申し上げます。
7年後、時代は、私自身はどうなっているんでしょうか。気が付けばなごや耳鼻科も開院7年半。
同じように日々の診療にいそしんでいられたら幸せですね。

少し長くなりますが、続きをお読みください。

2020年東京オリンピック招致が決定しました。開催は7年後、東京開催は56年ぶりになります。

1964年、東京オリンピックの年に私は生まれました。当然、オリンピックを見たわけではありませんが、生まれ年の説明にはとてもわかりやすいアイコンです。あれから50年近く経ち、東京、日本そして世界は大きく変わりました。

日本で行われた札幌、長野の冬期冬季オリンピックのことは鮮明に覚えています。

バブルの時期に決定した長野オリンピック、空前のスキーブームの中で巨万の税金を投入して行われたインフラ工事、そのおかげで長野県のスキー環境は格段に良くなったと思います。当時の長野のスキー場の何割が今活動しているかは抜きにして。

今回のオリンピック誘致にあたり、大きな問題となったのが福島県の原発事故そして汚染の問題でした。この核物質汚染を解決しなくて、どうして世界からお客さんを呼んで、スポーツの祭典ができるのだろうかという意見はあります。確かに現在、原発事故の核汚染で首都圏の生活環境の影響がゼロであるはずがありません。そして7年後の日本において、その影響が100パーセント払拭されるのはちょっと難しいでしょう。

人類の歴史の中には、幾多の暗黒の部分あります。その中で最悪の2トップが戦争と核使用だと思います。大量殺人兵器として開発された核は、平和利用というおためごかしの言葉の裏に、根本的に血塗られた歴史があります。きれいごとの裏には金儲けの汚い思惑もあります。そもそも必ず起こるヒューマンエラーの原則の前に、100パーセントの安全安心はあり得ないのです。

しかし私は今、オリンピックの開催と反原発を同じ土俵で話すべきではないと思います。

戦争がなくならないように、宗教的政治的大虐殺が今なお世界で繰り返し起こるように、先住民虐殺や差別政策の中で世界が発展してきたように、汚い金儲けのために大規模な自然破壊が行われてきたように、核利用をストップするのは絶望的に困難です。

しかし人類は、科学は、世界は進歩してきました。そうした負の部分をひっくるめて文明があるわけですから、今後、人類の英知をかけて負の部分を少なくするように協力・改善・進歩していくしかありません。そのために僕が出来る事は、世の中ではミクロのサイズでしかないかもしれませんが、いつも努力していきたいと思っています。

さて、東京オリンピックです。まずは開催決定という、このおめでたい話を前向きに感謝しましょう。別にIOC委員に感謝するのではなく、世界からの日本の高い評価に感謝し、招致委員会の人たちの努力と応援してきた私たちに微笑んでくれた幸運に感謝しましょう。転がった運命をよりよく活用するために、あらを探すより前を向いて進んでいきましょう。

経済効果と言う生臭い話で盛り上がるよりも、世界の人々を日本のおもてなしの心をもってスポーツで祝福できることを喜びましょう。

これから私たちがやることは本当にたくさんあるでしょう。国や行政指導で、インフラ整備や大問題である核汚染処理を効果的に誠実に行わなければなりません。そこに汚い利益追順の思惑が入り込まないように、よく監視する必要があります。

何より私たちが、日本の美徳を最大限に活かしながら、未来に向かって真の国際化を目指していければと思います。

何か政治家みたいなことを書いてしまいましたが、今後も選挙に出るつもりは全くありません(笑)。一介の町医者として、幸せな社会の一員であることを心から望んでいます。

私は若い頃、長い時は1年近く、バックパッカーとして40カ国以上旅をしました。世界中で色々な街の人たちに助けてもらいました。それから20年以上経ち、何かそのお返しをしたいと思っていました。オリンピックをきっかけに、少しでもそれが果たせればうれしいと思っています。