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レーザー治療、睡眠時無呼吸症候群

blog ナゴブロ 院長ブログ

恐怖の独裁者、砂漠に死す

2011/10

チュニジア・ジャスミン革命から始まった、遠くアフリカの大地を震わせたインターネット革命・アラブの春。アラブアフリカの盟主・エジプトをやすやすと飲み込み、遂に北アフリカの狂信王・リビアのカダフィを、誰も成し得なかった破滅へと追い込んだのです。

この革命は、インターネットという新世紀にアナログの社会に住む人達が将来どう対峙するかという試金石であり、「グローバル」という言葉で世界に価値観を押し付けてきたウォール街にはね返って来ているというオマケ付きで、今後の流れは気になります。

歴史上の革命運動全般に言えることですが、大きな目標は2つあります。
①前半戦の最大の目標である、既存の政権・社会・価値観の終了。
②後半戦の目標である、新しい社会システム・価値観の構築。

一般的には「革命」のイメージは、前半の「既存社会の破壊」だと思います。
明治維新、フランス革命、共産革命。多くの破壊者達が、革命の英雄として名を残しています。そして、後半の部分の英雄はとても少ない。それは新しい社会の構築が破壊と比べとても難しく、時間がかかり、評価が確定するのに歴史のフィルターが必要になるからです。
しかし後半の英雄が出現しやすい場合があります。新しい社会が独裁政治社会の場合です。ソ連、中国、そしてリビアを含む20世紀に出現した多くの独裁国家。そこに造られた幾多の銅像が、真の英雄の姿でないことを私達はすでに知っています。

10月20日のカダフィ死亡のニュースは、大きな感慨を私に与えました。
私は多分、日本で数少ないカダフィ時代のリビアへの旅行者でした。もう20年以上前、若さに任せて「サハラ砂漠横断」なんて、のんきな事をしていた頃の話です。

衝撃の体験談は、次回へと続きます。