ナゴブロ 【しまなみ海道自転車一人旅】

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[掲載日:2010/5]

しまなみ海道自転車一人旅

快晴のゴールデンウィークが過ぎました。

今年のGWは天気が大当たり、日本全国どこへ行っても晴天に恵まれていたようですね。

皆さんはいかがお過ごしだったでしょう。

私は長年の夢だった、しまなみ海道を自転車で走ってきました。広島県尾道から愛媛県今治に続く島々を結ぶ、本州から四国へと渡るルートです。

本州と四国を結ぶ橋のルートは3つあり、世界最長の鉄道道路併用橋である瀬戸大橋もありますが、しまなみは自転車や徒歩でも渡れる唯一のルートとしても有名です。

5月1日土曜日の診療を終えた後、私は新横浜から新幹線で西へと向かいました。

尾道のホテルへはすでに宅急便で自転車を送ってありました。

尾道で名物のラーメンを堪能し、翌朝、国宝の本堂と多宝塔を持つお寺で安全祈願をした後、いよいよペダルをこぎ出しました。

趣のある渡し舟に乗り、一路南に向かいます。絶好の天気のもと、かっこいいサイクリスト達や素晴らしいシステムであるレンタサイクルの人々とともに、足取り軽く旅は始まります。

僕の愛車は、緑色のジャガーの折りたたみ式マウンテンバイクです。自転車の達人の友人のアドバイスで、僕は旅の相棒にこの自転車を選びました。頑丈な折りたたみ自転車のほうが、繊細なロードバイクより宅急便のトラブルが少ないという意見でした。

フォックスレーシングの黄色いサイクリングジャージを身にまとい、緑のジャガー君は絶好調で、海岸沿いの道を颯爽と風を切って走ります。

島と島を結ぶ橋が高い位置(海面から50mほど)にあり、橋への上り坂が、運動不足のおじさんには自分が試される時です。ここで涼しい顔でペダルを軽々とこぎ続けるか、あっぷあっぷのままちゃり状態で休み休み進んでいくか。

どっちにしろ、のんびり一人旅です。

生口(いくち)島に、平山郁夫美術館があります。

観光地のおかずのひとつと思って訪れました。GWの大勢の観光客がいても、とても物静かで好感が持てる場所です。

このGW中、特別展示として「シルクロード素描展」が行われていました。

平山郁夫には、文化勲章、シルクロードや仏教をテーマにした芸術家といった一般の知識しか持たない僕には、別の理由で何か敷居の高い名前でした。彼が学長を勤めた大学への受験に敗れ横浜市立大学で医学の道に進んだ後も、東京藝術大学という言葉にちょっとしたコンプレックスがあったのかもしれません。

恥ずかしい話ですが、ここで始めて僕は彼が広島での被爆者だと知りました。

そして、彼の作品と初めてじっくりと向き合うことが出来ました。

そこには、諦観とも思えるような生死観、戦争や争いに対する強い嫌悪感、命や人々の祈りに対する深い慈しみの気持ちが満ち溢れていました。

被爆者としての白い恐怖。誕生したばかりの仏教への愛情。巡礼者として、世の中の心理への大いなる探求者として、そして旅人としての玄奘三蔵への強い憧憬。

芸術なるものに対する門外漢である私にも、それらの気持ちがゆっくりと伝わってきます。

真実なるものを探して長い旅に出た若い日々。その青い冒険の中で、私は多くの寺院、教会、聖なる場所を訪れました。

政治としてのそれでなく、祈りとしての宗教。

そこには、励まされ、癒され、そして羨ましくもある時間・空間がありました。

人々と信じるものとの濃密な結びつき、それを大切に守っていくという静かな覚悟。

その周りには、怖れがあり、愛情があり、許しがありました。

それらの場所で、私は強くなることの意味を教えてもらった気がします。

今回、私にとって新しい「意味のある場所」が見つかったことは驚きでした。

医療に携わる者としても、彼の作品や知りえた人生は、自分の立ち位置を確認するわかりやすい道標でした。強く、そして謙虚であること。物事の基本は変わらないですね。

少しだけロマンチックな言い方をすると、もう、たやすく涙することはないと思っていました。歳をとって逆にゆるくなってしまったのかもしれません。

その夜、文句を言い始めた両足をマッサージでなだめすかし、夢も見ずに爆睡しました。

翌日、夢のような朝日を浴びて、気持ちは15歳、旅は続きます。

村上水軍博物館で戦国の男たちのロマンを感じ、アツアツ揚げたてコロッケや、お好み焼きで心を和ませながら、とうとう感動のゴールです。

坂本竜馬を生んだ四国の大地は、15歳の心を持ったおじさんを暖かく迎え入れてくれました。

その後、輪行バックに相棒のジャガー君を突っ込み、足止浜駅から予讃線に乗りこんで、その夜は道後温泉で旅の垢とともに人生の煩悩をすっかり洗い流しました。

人生とは旅であり、旅とは出会いであり、出会いとは運命であるといいます。

お遍路さんの傘の言葉にあるにある「同行二人」。

これからも、患者さんの心の同行者になれればと思っています。

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